葬儀のマナー

通夜での
マナー
  • 受付
  • 焼香
  • 故人との対面の作法
  • 通夜振る舞い
葬儀・告別式
でのマナー
  • 葬儀・告別式での焼香
  • 弔辞
  • 出棺
  • 拾骨の仕方
葬儀後の
マナー
  • 精進落とし
  • 法事法要の案内状
その他の
気を付けたいマナー
  • 服装
  • 香典
  • 供花・供物・弔電
  • 数珠
  • 言葉遣い

通夜でのマナー

受付

参列時における挨拶では声のトーンはおさえ、手短に済ませるのがマナーです。挨拶としては、「この度はご愁傷様でした。」「心よりお悔やみ申し上げます」などが一般的です。
またお悔やみの言葉を述べる際に忌み言葉や重ね言葉、不幸を連想させる言葉がないかどうかも配慮しなければいけません。
また喪主に対して「がんばって」などの励ましの声をかけるのも控えましょう。
気を付けたい言葉遣いマナーについてはこちらで解説しています

焼香

いざ葬儀の場に赴いた際、焼香のやり方がわからず戸惑ってしまいがちです。焼香の正しいマナーを以下に紹介します。

  1. 焼香台に進み、ご遺族に一礼します。遺影(ご本尊)に向かって一礼し、一度合掌。
  2. 親指、人指し指、中指で抹香をつまみ、額の高さで押しいただきます。
  3. 抹香を香炉にくべます
  4. 遺影(ご本尊)に向かって合掌します。
  5. 一歩下がり、遺影(ご本尊)に向かって一礼し、席に戻ります。
焼香の様子

お焼香のやり方には、いくつか種類がありますが、基本的には、右手の親指・人差し指・中指の3本で抹香をつまみ、 額の高さまで上げ(押しいただく)、指をこすりながら香炉に落とすという行為を繰り返します。
仏教の宗派によって、指でつまんだ抹香を香炉に落とす回数は異なります。
相手の宗派に沿って行うというほうが丁寧ではありますが、ご自身の信仰している宗派があるなら、その宗派に沿ったやり方でも問題ありません。

宗派別に見る焼香の作法一覧
宗派 ご焼香回数
日蓮宗 押しいただいて1回または3回
浄土宗 押しいただいて1回~3回
真言宗 押しいただいて~3回
日蓮正宗 押しいただいて3回
臨済宗 押しいただいて1回
曹洞宗 2回(1回押しいただく、2回目は押しいただかない)
天台宗 回数を特に定めてはいない
浄土真宗 本願寺派 1回(押しいただかない)
真宗大谷派 2回(押しいただかない)
真宗高田派 3回(押しいただかない)

故人との対面の作法

  1. 故人から一歩下がった位置で、故人に対して一礼します
  2. 故人の傍へ寄って、手を合わせます。
  3. 故人のお顔を拝して対面します。
    (顔が白布で覆われている場合は、ご遺族の出て外します)
  4. 手を合わせ、故人の冥福をお祈りします。
  5. 故人から、一歩下がります。
  6. ご遺族に一礼して、退出します。

宗旨・宗派や地域慣習の違いにより、一部異なる場合がございます。

通夜振る舞い

通夜振る舞いには、故人への供養の意味があります。 通夜振る舞いへ促されたら、箸を付けるだけでも構いませんので、お断りしないようにしましょう。

ただしご遺族は心労・疲労が重なっていますので、長居は禁物です。

葬儀・告別式でのマナー

葬儀・告別式での焼香

参列者が多い場合は焼香の長い列ができます。前の人が終わったら進み出て心を込めて焼香し、故人の冥福を祈ります。焼香の際、バッグは小わきに挟むか人に預けるようにしましょう。

弔辞

弔辞とは、葬儀の際に代表者が読み上げる故人への最後の挨拶を言います。通常、弔辞方は故人と特に親しかった方、長い付き合いの方に依頼されます。
弔辞は故人の死を悼み、弔いの気持ちを伝えるとともに、参列者に対し故人の人柄や業績を伝える役割も持っています。

弔辞作成のポイント
  • 亡くなられたことへの悲しみを述べる。
  • 故人の業績を称え、人柄を振り返る。
  • ご遺族を励まし、今後の自身の協力の意向を述べる。
  • 故人の冥福を祈り結びとする。

忌み言葉「重ね重ね」「度々(たびたび)」「益々(ますます)」「また」、「再び」などは、使わないように気をつけましょう。

出棺

故人と縁が深い場合は、出棺するまで最後のお見送りをしましょう。悲しい気持ちをこらえるのが難しい場面ですが、出棺時は合掌か黙礼でお見送りします。

出棺の際は基本的にコート等を脱ぎますが、冬場は特に寒さをしのぐ必要がありますので、コートは着用して問題ありません。

拾骨の仕方

拾骨は2人一組で行います。一般的に歯を納め、その後足元から頭に向かって骨壺に入れていくのが一般的です。その際、拾骨する方は二度三度と交替して入れていきます。

喉仏(実際は第二頸椎)は最後に拾います。この骨は仏様が座禅を組む姿に似ているため、特に大事に扱われます。一般的に故人と最も縁の深い方や喪主が喉仏の骨を納めます。

葬儀後のマナー

精進落し

通夜振る舞いと精進落しには、供養のため、「故人とこの世でする最後の食事」の意味があります。誘いを受けたらできる限り参加するようにしましょう。たとえ満腹状態だったとしても、会食の場においては一口でも箸をつけるのがマナーです。途中退出をする際は必ずご遺族に一声かけてからにしましょう。

法事・法要の案内状

法事・法要は身内で営まれるのが一般的ですが、故人と縁の深かったご友人を招くこともあります。

ご遺族の方々の想いを無下にしないためにも、招待された際にはなるべく出席するようにしましょう。どうしても出席できない場合は、香典や供花、供物を贈ることもあります。

案内状が届いたら、原則1週間以内には返信をします。その時に出欠席に関する事務的な連絡だけでなく、お見舞いの言葉などを添えましょう。

法事・法要の香典

法事・法要に出席する際には香典を包みます。料理代+引き物代で1万円くらいとなりますので、それを考えると金額は1万円~2万円程度を包むのが一般的です。ただし親戚間の事情や、故人やご遺族との付き合いの深さ、法事の規模などによって異なります。表書きは「御仏前」「御供物料」などが適当です。また、忌明法要までは「御霊前」としますが、浄土真宗は忌明法要前でも「御仏前」となります。水引は一周忌までは黒白、もしくは双銀の結びきり(京都、一部北陸地方では黄白の水引もあり)。三回忌以降は青白、双銀が用いられることが多いようです。 供物や香典の渡し方は、施主に「御仏前にお供えください。」と差し出します。

その他の気を付けたいマナー

葬儀参列者側は、遺族に配慮したマナーを強く意識しなければいけません。参列者側が特に気をつけたい葬儀のマナーを、下記にまとめました。喪主側と比べても、参列者側はマナーを守らなければいけない場面が多くあることがわかります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

服装マナー

女性の服装

最近では慶事・弔事どちらでも使える喪服も多くあります。
喪服の準備が無い場合やお通夜の場合、黒いワンピースやセットアップ、黒スーツなどを着用します。正喪服と違って、多少の飾りなども派手にならない程度であれば問題ないとされています。
スカート丈は、ひざ下からふくらはぎくらいまでの丈が一般的となり、胸元が大きく開いたデザインも避けるのがマナーです。

女性の服装
  • アクセサリー

    ネックレスやイヤリングは真珠が定番です。連が重なるものや大きいものなど派手な印象のものは控えましょう。
  • 手袋

    ネイルをしている場合、露出を控えるためのアイテムとして有効です。
    お焼香の際は外しましょう。
  • バッグ

    黒の布製が基本で、光沢や飾りのないシンプルなものを選びましょう。
    荷物の多い場合は、黒のサブバックを持ちましょう。
  • ストッキング

    黒の薄手のストッキングが定番です。柄物、網タイツなど華美なものは使用しません。
男性の服装

黒のスーツが基本ですが、ダークグレーでも許容範囲でしょう。特に、通夜に参列する場合は、喪服でなくても、濃いグレーや紺色のスーツでも問題ないとされています。
勤務先から向かう場合は、ネクタイと靴下を黒に替えることを忘れないようにしましょう。

男性の服装
  • ネクタイ

    黒無地で、光沢素材でないものを選びましょう。
    結ぶ際は、お悔やみの場はくぼみ(ディンプル)を作らないことがマナーです。
  • バッグ

    黒色でシンプルなデザインのものを選びましょう。
  • 靴下

    黒の無地。白や柄物は避けましょう。
  • 黒の革靴。原則、紐で結ぶタイプのものが望ましいです。

香典マナー

香典は自分の年齢や故人との関係性によって内容が変わることもあり、迷ってしまいがちです。香典には誰が贈ったのかを明確にするために、自分の名前を書きます。また、基本的に薄墨で書くのがマナーです。

不祝儀袋(香典袋)とは

不祝儀袋は香典袋とも呼ばれ、水引(みずひき)が印刷されたものや豪華な水引がついているものなどたくさんの種類があります。

そのため、どの不祝儀袋が適しているか、わかりづらいものです。不祝儀袋は包もうとしている金額によって変えることをおすすめします。どんな不祝儀袋を使うかの目安を、以下にまとめました。

5,000円程度 1万円程度
水引が印刷されているシンプルな不祝儀袋 実際に水引がかかっている不祝儀袋

数珠の持ち方

一般的に男性は大きめの珠の数珠(石や木のもの)を、一方で女性は小さい珠(水晶や翡翠)のものを使います。移動する際は数珠の房を下にして左手で持ちましょう。

持ち方は下記の2通りあります。いずれかの持ち方で合掌しましょう。

  • 左手に数珠をかけ、右手を添えるように合わせる
  • 両手に数珠をかけて親指で軽く押さえて合唱

言葉遣いのマナー

日本では古くから言葉に言霊が宿るとされているため、葬儀の場では生死に関する言葉だけでなく、縁起が悪い言葉や忌み言葉などにも注意が必要です。挨拶や弔辞では特に意識して下記の言葉は使わないように心がけてください。

NG例 言い換え
重ね言葉 たびたび・しばしば よく・しげく・いつも
くれぐれも・重々 十分に・よく・どうぞ
いよいよ・ますます さらに・もっと
もう一度・再び いま一度・改めて
かえすがえす 後から振り返りますと
再三・何度も 大変多く・頻繁に
忌み言葉 追って・続いて 後ほど・同様に
消える ※使わない
浮かばれない ※使わない
大変なことになる ※使わない
忙しい 多様
生きていたころ・生存中 生前・元気だったころ
急死 突然のこと・急逝

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